トイレ・トレーニング

  • トイレ・トレーニングのポイント
    • 一番大事なのは「あせらない」ことです。同じぐらいの年のお友だちが、トイレに行けるようになった話を聞くたびに落ち込んだりあせったりする気持ちはよくわかります。でも、どんな子どもでも、おむつは時期が来れば必ず取れるのです。その事実を踏まえて、「地道に続けていれば大丈夫」だと信じてトレーニングさせてあげてください。トイレ・トレーニングが成功しないとき、親がイライラしていることを子どもが察して、おびえて黙っていたり、不安でおもらしをしてしまったりする場合が実はかなり多いのです。子どもの体調に左右されたり、外出したりすることで中断せざるをえなかったりすることも多いと思います。そのときに無理をしてストレスを貯めたり、せっかくの外出をだいなしにしてしまったりするよりは、「今日はおむつを使おう」と割り切ってしまう方がいい場合もあります。
  • 春から夏までが理想、でもこだわらないで一番理想的なタイミングは、春に始めることでしょう
    • トレーニングをしている間に暖かくなっていきますので、寒い思いをさせずにトイレに行かせることになります。ただ、時期そのものはそんなに最優先することではないと思います。「夏が過ぎてしまったから、来年まで待たなきゃいけない」というように考えてしまう方が、よけいあせりが生まれてしまいます。お子さんの成長を見て、いつでも始めてかまわないと思います。
  • おまるを使う? 使わない?
    • 今はおまるを使ったトイレ・トレーニングはあまりおすすめしません。おまるを使って覚えるということは「トイレ」に行くことと別の行動を覚えてしまうことになる場合があります。部屋の隅でならできるけど、誰もいない個室ではできない、という結果になる場合があります。この場合は、今度は「本当の」トイレに行くことをトレーニングすることになりますので、二度手間です。子どもも混乱してしまうと思います。
  • トレーニングの方法自体は簡単
    • トイレとトイレの間が2時間ぐらいあるとしたら、タイミングを見て「トイレに行こうか?」と誘ってみるのです。その間におもらしをしてしまったら、拭いてあげるだけです。「おしっこ出ちゃったね」というような、それはそれでいいといういい方をしてあげてください。そして「今度はトイレでしてみようね」とやさしくいってあげてください。この積み重ねだけで、トイレの習慣は身に付くと思います。順調にトイレに行ける回数が増えないこともよくあります。根気強く、繰り返してあげてください。
  • トイレに行くことが楽しくなるように工夫してみる
    • ただ、家庭ごとに子どもの性格や事情があるでしょうから、いろいろな工夫をしてみるのはいいことかもしれません。たとえば、便器が子どもには大きすぎたり、高すぎたりしたら、子ども用の補助便座を用意してあげることは大切なことだと思います。成長すれば、すぐに大人と同じようにトイレにいきますが、小さい子どもには大事な気遣いかもしれません。また、トイレに行くたびに、ごほうびのシールを1枚貼るとか、トイレに行くときの歌を決めたりすることも、子どもが「トイレに行けた」喜びを表現できるので、いい方法だと思います。シールはトイレに行った回数を記録できるので賢い方法かもしれませんね。
  • Q1:2歳の女の子ですが、おむつを替えるのを嫌がります。いい方法はあるでしょうか?
    • A:先生の答え
      • 2歳になると、自分のやりたいことがあり、お母さんがおむつを替えようとするとわざと逃げたりしますね。保育園でも同じです。先生達は、好きなおもちゃを持たせて気分を変えてみたり、「マテ マテ・・」と遊ばせながら、「つかまえた!」と一緒になったりして楽しんでいます。お母さんが、無理におむつを替えようと思うと嫌がります。「おむつを替えたら、お散歩に行こうね!」と期待を持たせる会話を心がけましょう。そのとき、「ほら! 気持ちがいいでしょう」とスキンシップを忘れずにね。
    • A:子育てママの答え
      • うちの娘も1歳すぎから嫌がって大泣きを押さえつけてむりやり着替えさせていましたが、今思えば体の自由を奪われるのが嫌だったようです。近頃ではうんちをすると「ゴメン、ゴメン」と謝りながら自分でおむつを持ってくることもあります。ある時期がくれば本人も「おむつを替えたほうが気持ちいい」と思うようです。2歳になっていれば、思い切っておむつはずしにチャレンジしてみてもいいのではないでしょうか。 回答者:宮城県 愛ママ(2歳)
  • Q2:1歳4か月になりますが、おむつの汚れを教えてくれません。問題はないんでしょうか?
    • A:先生の答え
      • これから寒い時期を迎え、一年中でおしっこの回数が多い季節です。トイレ・トレーニングの第一歩は、おむつが濡れてないときに始めます。保育園では、ちょうど1歳半ぐらいから、午睡明けにおしっこが出ていないときに試みます。お子さまが、偶然、おしっこをしたら、「出たね!」とたくさんほめてください。お母さんが喜ぶ姿を見て、また、お母さんに喜んでもらおうと思ってくれますよ。2歳になると、おむつをはずそうとしたり、顔つきやしぐさでお母さんに教えてくれるようになります。無理にするのではなく、毎日の楽しい生活の一つにトイレ・トレーニングがあることを、親子で発見しましょう。それには、お子様の好きな自動車やアンパンマンの絵をトイレに貼ったり、お母さんの工夫したりするのも大切な条件です。
    • A:子育てママの答え
      • うちは1歳6か月だけど教えてくれたことは1回もないです。おむつはその子によってさまざまです。あせらずのんびりやってみては。
        回答者:東京都 ゆうたろうママ(1歳)
  • Q3:2歳10か月になりますが、まだおむつがとれそうになりません。どうしたらいでしょうか?
    • A:先生の答え
      • おむつが濡れると「気持ちが悪い」という感覚をお子さまに自覚させることが大切です。夏なら、思いきってパンツにして、「気持ちがいい」という感覚を知ってもらういいチャンスですが、これから寒い時期になりますので、無理をしないで進めましょう。本人がお母さんとの関わりの中で、おしっこが出たとき、どういう気持ちになるかが大切なことです。「お母さん、おしっこが出たよ!」「良かったね!」と互いに心から思えることが大事です。おむつのことばかり親子で気にすると、うまくいきませんので、思いきって春まで待とう・・という気持ちでやってみてはいかがですか。おしっこは、決まった時間に習慣づけていくうちに、あるとき思いがけずうまくいきます。そのときは、いっぱいほめてあげてください。それを積み重ねていくと、必ずおむつはとれますよ。
    • A:子育てママの答え
      • うちも2歳4か月ですが、まだ取れていません。年末に2人目が産まれるからと、この夏ちょっと試みたけど、なかなかトイレに興味を持たせることと、自分からその気になるように仕向けることが大事だと思うから、いつかは取れる! と思ってあまり親があせらずに接する方がいいと思います。 回答者:神奈川県 MA(2歳)
  • Q4:トイレを親に教えることができません。(3歳女子)
    • A:先生の答え
      • 保育園では、2歳半ごろを目安に自分でトイレで排泄できるようにしています。夏にその時期を迎える子どもたちは、お母さんと話し合って思いきってパンツにしてみると、案外うまくいきます。これから冬に向かい、寒くなるので、トイレ・トレーニングは、今までできたことを続けていくことが大事です。日頃の生活で、なるべく決まった時間にトイレに連れて行き、出たときには、「よかったね」とたくさんほめてください。トイレ・トレーニングは、自分の大好きなお母さんへの愛情のプレゼントです。お母さんが喜んでくれる顔が見たくて、お子様は「お母さん 出たよ!」といっているのです。お母さんとお子さまが一緒にひとつのことに関わる、楽しいイベントなんですよ。
    • A:子育てママの答え
      • そう深刻にならなくたって大丈夫。そのうち教えられるようになりますよ。親の方が頑張り過ぎちゃうと、かえって逆効果になるみたいだから気楽にいきましょう!例え幼稚園までにおむつが取れなくても、幼稚園でお友だちがトイレに行っているのを見るとできるようになりますよ。